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タマシギ

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チドリ目タマシギ科
【和名】タマシギ
【学名】Rostratula benghalensis(LINNAEUS1758)
レッドデータリスト
埼玉県カテゴリー=(繁殖鳥)絶滅危惧1A類
         (越冬鳥)絶滅危惧類
全国カテゴリー=−

福島県以西の本州、四国、九州で繁殖する留鳥。北日本では少ない。
【形態】♀は♂より美しいことで有名。目の周囲から後方へ続く白斑および胸の脇の縦の白線、それに背の外側の黄色い線が目立つ。
【生態】一妻多夫で、♀は産卵のみ行う。♂が抱卵とヒナの世話をする。
【分布】草加市、越谷市、さいたま市(浦和市、大宮市)上尾市、北本市、熊谷市等の低地帯を中心に、繁殖および越冬の記録がある。
【生息状況】かつて、県内低地帯では普通に生息していたが、現在繁殖や越冬が確認されている場所は10か所に満たない。
【生息地の条件】湿性植物の繁茂した池沼や湿田で見られる。特に水田では休耕地や放棄地が点在する広い水田地帯で繁殖・越冬する。
【生存に対する脅威】湿地・水田の減少、圃場整備等により、生息地が失われている。
【特記事項】見沼田圃等においては、1970年代までごく普通に繁殖・越冬が見られたが、水田の減少および耕地整理により、近年の生息確認例はほとんどない。
(以上、埼玉県レッドデータブック動物編2002より)

2002年4月29日、水谷田んぼでタマシギのオスを発見=写真。
埼玉レッドデータブックによると県内で繁殖・越冬が確認されているのは10か所。タマシギはその生態もユニークで、メスが卵を産むと、オスが抱卵して子育てをします。色彩 も他の鳥類と逆でオスが地味でメスがきれいに着飾っています。男女共同参画を進めるためにも水谷田んぼは貴重な存在であることが証明された?

写真/文責:毛利

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