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ヒクイナ

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ツル目クイナ科
【和名】ヒクイナ
【学名】Porzana fusca(LINNAEUS1776)
レッドデータリスト
埼玉県カテゴリー=(繁殖鳥)絶滅危惧1A類
全国カテゴリー=−

夏鳥として全国に飛来し繁殖しているが、北日本に少ない。河川・池沼畔・水田・湿地等に生息する。
【形態】顔から腹部にかけて赤茶色である点で、南部の琉球列島に生息するオオクイナを除き、他のクイナ類と区別できる。嘴は暗色で、足は赤色。下尾筒は白い横縞がある。
【分布】北本市、上尾市、騎西町、富士見市、八潮市、越谷市等で繁殖記録があり、県内の低地帯を中心に生息しているが近年減少が顕著であり、繁殖箇所は10か所に満たない可能性がある。台地・丘陵帯あるいは低山帯においては河川沿いや谷地の湿地で記録があるが、生息地が限定される。
【その他】湿潤な湿地に好んで生息するが、繁殖には湿性植物が豊かな休耕地や河川、池沼が必要であり、このような環境が埋立や農地の減少、圃場整備、河川改修等により減少している。
(以上、埼玉県レッドデータブック動物編2002より)

池、湿地、川、水田などに住む警戒心の強い鳥。繁殖期になると夜から早朝にかけて、「キョッ、キョッキョッキョッ」と次第に早くなる声でけたたましく鳴く。
ヒクイナが繁殖できる環境は年々減っているが、水谷田んぼでは繁殖しているらしい。この都市の中の田園風景をぜひ次の世代に残したい。
1985年7月21日、水谷田んぼで撮影。

写真/文責:毛利

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