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わたしの残したい志木の風景

絵・文 松本恭子

福祉の川づくり「ルストホフ志木」

 

 柳瀬川が新河岸川と合流する地点にかかる栄橋、いろは橋から富士下橋一帯は、地形が生み出した自然環境を存分に生かした公園づくりが進められています。親水公園として、斜面 林沿いにこもれびの小径、トンボ池、湧水、川岸には数多くの水鳥が飛来し、すぐそばを散策する人達でにぎやかです。

 平成9年、この地に老人福祉施設『ルストホフ志木』が開設されました。特別 養護老人ホーム50床、ケアハウス33床の施設を備え、その他数多くの高齢者支援サービスを目的として運営されています。

 設計の段階から参加された施設長の寺内さんは、志木在住30年の方です。20年前名古屋の全盲の老人福祉施設を見学したことが、老人福祉に深くだずさわる契機となったこと。長い間の構想がこの志木の地で実現したことを、熱意のこもった柔和なまなざしで語って下さいました。「志木の環境が老人福祉に効果 的であることの一番の理由は川辺にあることです。川と人は、川が生活の場であった古来より密接に関わってきました。川のつく名字ってたくさんあるでしょう。川の流れが人間の精神に与える治癒力を老人医療にも結びつけられたらと考えています」

 豊かな生活と引き替えに川の汚染が進み、今またその反省をふまえ、美しい川を取り戻す行動が始められています。この施設が新河岸川と共に、ルストホフ=楽園であるようにと思います。

(エコシティ志木通信第13号 1998年11月)

 

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