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わたしの残したい志木の風景

絵・文 松本恭子

幸町二丁目「斜面林の緑」

 

 志木市全体を航空写真で見たことがありますか。樹林帯、緑地ゾーンの少ないことにまず驚かされます。特に樹林地は市面 積の1%未満とのこと。それを裏付けるかのように、ここ幸町二丁目に位置する斜面林、屋敷林が、緑のかたまりを確認できる唯一の地域なのです。

 子どもたちはこの斜面林を「へびやま」と言って慣れ親しんできました。志木二小、四小、志木二中に通う子であれば知らない子どもはおりません。

 遠い日のこと、今よりももっと木が生い茂っていたこの森は、恰好の遊び場であり、通学路であった訳です。そして中学卒業と共に、この森とのつきあいも終わり、その子らも成人を迎えます。生まれ育った地を懐かしく思うとき、この「へびやま」が思い出に留まらず、残っていてくれることを願うばかりです。

(エコシティ志木通信第6号 1997年2月)

 

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