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〜出前水族館近況〜

【3年間で確認された魚とその他の生き物】
アユ、ウグイ、カワムツ、オイカワ、ハス、カマツカ、タモロコ、モツゴ、ニゴイ、コイ、ギンブナ、ドジョウ、ナマズ、メダカ、グッピー、スズキ、ボラ、オオクチバス、ヌマチチブ、ヨシノボリ、マハゼ、ウキゴリ、キンギョ、タイリクバラタナゴ゙、テナガエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、シジミ、ウシガエル、イトトンボのヤゴ

 

↑上の写真はヨシノボリ君です(小さくてすばしっこい)

 

出前水族館のページ
 
 

 

■冬の間はお休みしていた「柳瀬川出前水族館」を再開しました。出前水族館の活動は、毎月第3土曜日に定点調査(志木中学校前)として、投網や手網で、捕獲・種同定・水槽展示をしています。これ以外に、市内のお祭り(はたざくら祭り、子供まつり)の際に押しかけ、魚達を見てもらう活動や小学校の授業のお手伝いも行っています。

■2000年7月より今までの調査では、24種の魚が確認されましたが、中流域〜下流域の魚達で案外種類が多いこと、海から40kmも上流にあるのに行き来する魚がいるのだなと感動しています。現在、最も多いのはボラ、春から夏にかけてはアユ、ウグイ、オイカワ、底ものではヌマチチブやウキゴリがお馴染みです。ここでの希少種?カマツカ、カワムツ、スズキ、ハス、タイリクバラタナゴ、ブラックバスも捕獲しています。なお、グッピーは誰かが放流したものですが、冬の水温が高い(清瀬下水処理場からの放流水の影響)ため生き残っています。

■川が最も汚れコイやフナしか居ないゴミで溢れていた時代から、綺麗な川の魚と言われるアユが戻ってきて数年が過ぎ、将来はアブラハヤ、ギバチ、もしかするとミヤコタナゴも棲むような川になるかも知れません。いつか、昭和30年頃のように子ども達が綺麗な川で泳いだり、せっかく釣ったアユを心おきなく食べることができる時代が来るのかも知れません。

■ただ、そのためには柳瀬川の水量の6割程度を占める清瀬下水処理場等での放流水の高度処理・低温化、洗掘の危険のない場所で川岸を出来るだけ自然に戻す事などが必要となります。エコシティ志木では、自然の再生を爺さん婆さんになるまで見届けようと思います。(気の長い話だなあ)

■取りあえずは、アユやオイカワなどは一体どこで産卵しているのか、タイリクバラタナゴが確認されたが二枚貝も増えているのかなどの謎を調べたり、水生昆虫も含め川の状態を観察していく予定です。

2003年5月(小島)