マルタ
【コイ科】
Leuciscus (Tribolodo) Brandti
別名:マルタウグイ、マルタバヤ(志木市史・民俗資料編氈j
全長:40cm
埼玉県の絶滅危惧2類
海と川を回遊する。『志木市史・民俗資料編1』(志木市 1985)には「
東京の木場あたりからあがってきて、丸太(マルタ)のようなかっこうをしているからマルタバヤという」という記述がある。
【マルタとウグイの違い:04/8/11】
●繁殖期(だいたい春)であれば婚姻色で、マルタとウグイは簡単に見分けがつきます.ウグイは体側に黒い縦帯が2本ありますが,マルタには縦帯がありません.
婚姻色がでていない時期の見分け方ですが,外見的にわかりやすいのは背鰭前方鱗数です.背鰭前方の背中に鱗が何列ある
かということなのですが,ウグイは37枚以下,マルタは40枚以上なので,見比べるとマル
タの鱗の方がかなり細かく見えます.
●「04/7/31」の背鰭前方鱗数は真横からのカットでは正確に計数できませんが,見えている範囲から推定すると35〜36枚程度で,多く見積もっても40枚にはなりそうもありません.従っ
てこの魚はウグイだと思います.
ただし,37枚と40枚というのは目安であって,たくさんの標本をみると微妙に重なり合うかも知れません.変異の端どうしでは明確に区別
できな いかも知れません.従って,数個体まとめて検証することも必要だと思います.[瀬能 宏:神奈川県立生命の星・地球博物館]
■以上のようなアドバイスを瀬能さんからいただきました。比較のために写
真はしばらくこのページに一緒にいれておきます(ウキゴリくん)
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